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今昔映像とスナップ写真館③~両国橋・旧 湯河原キネマ・理想郷~

両国橋

「湯河原は2国を一瞬で跨ぐことができる」

神奈川県と静岡県に一瞬で行ける場所です。あなたも千歳川の真ん中に立って、「両国」を跨いでください。

旧 湯河原キネマ

「温泉に映画に俳句にストライキ」

湯河原温泉と映画館は切っても切れない縁があります。映画監督でありながら俳句にたけていた五所兵之助(1902~1981)日本最初のトーキー映画「マダムと女房」の監督。俳号は五所亭)はこの映画館で俳句教室を開くこととなりました。湯河原に俳句が根付いている要因の一つは映画館なのです。また、女優の水の江瀧子(みずのえたきこ、1915年~2009年、女優としても司会者としても活躍した日本を代表するエンターテイナー、また、プロデューサーとして石原裕次郎を発掘したことでも有名)が女性地位向上・労働条件の改善のストライキを起こした(いわゆる桃色争議)時に彼女を支援したのが湯河原の映画館と旅館でした。湯河原の旅館はストライキ参加者全員を泊め共に映画会社相手に戦ったのです。日本映画の歴史に刻まれているのが湯河原なのです。

理想郷

「ユートピアを求めて」

旧三菱財閥の岩崎邸に作られたのが、「理想郷」です。作家の山本有三(1887~1974)により命名されました。山本有三は三鷹から移り住み晩年の20年ほど、理想郷にて「無事の人」「濁流」書き残しました。閑静な別荘地を歩くと時代をトリップした不思議な感覚を味わえます。